お仏壇をお迎えする方へ

新たにお仏壇を迎える方、

新しいご本尊をお迎えする方、

最近ご家族を亡くされた方へ。

新居へのお仏壇の引っ越し、お仏壇を買い改める方もご覧ください。

お仏壇は家庭のよりどころ

お仏壇は、ご本尊である阿弥陀如来さまを安置するためのものです。

 (ですので「お仏壇を買う」というよりは、正しくは「ご本尊をお迎えする」と言う方がスマートです。浄土真宗では「お性根いれ」とは言いません)

 

こちらをご覧の方は、何らかのご縁によってご本尊をお迎えすることとなり、何をどのようにすれば良いのか戸惑っている、という方も多いかと思います。

 

お仏壇というのは、家庭の依りどころとなっていくものです。

実は、亡くなった人のためのものではないのです。

私たち自身が向き合っていくのがお仏壇です。

 

日頃から、感謝の手を合わせて頂くことで、我が身をかえりみて、これからの私たちの行く末を教えて頂く。そして阿弥陀如来さまの願いというものが、亡き方をご縁として、お仏壇を通してこの私に届いてきます。

 

忙しい現代社会ですが、一日のなかのほんの数分です。 

心静かに手を合わせる、このご縁を大切にして頂きたいと念じております。

 

 

※それでも、お仏壇を構えることがどうしても難しいという方はこちらをご覧ください。


お仏壇をお迎えする前に

次のことをご留意のうえで、仏壇店へ行って下さい。

事前にお寺に相談頂くと安心かと思います。

お仏壇の種類など

  • お仏壇は宗派によって違います。「浄土真宗本願寺派」(西本願寺)のお仏壇をお迎え下さい。 ※仏壇店には必ずお伝え下さい
  • ご本尊は、正式にはご本山(西本願寺)からお迎えするものです。
  • ご本尊とは、お仏壇の中心であり、最も大切なものです。阿弥陀如来、親鸞聖人、蓮如上人の三尊を安置します。
  • お家に合わせて大きさなどをお選び頂いて結構ですが、小さすぎると粗末になってしまうことがよく見受けられます。粗末にならないような大きさにしましょう。
本山のご本尊画像
ご本山からお迎えする際は、定秀寺にお知らせください

お仏壇を安置する場所、注意点

  • お仏壇を置く場所や向き(方角)に忌みごとはありません。(墓相や風水などは一切関係ありません。)
  • 家族みんながお参りしやすいところに安置しましょう。※寝室に置くとほかの家族や親戚などがお参りしにくくなるため、寝室は避けましょう。
  • 粗末にならない場所に。できるだけ仏間や床の間。部屋の上座に。水回りの近くや直射日光の当たる場所は傷みやすくなるので避けましょう。元来はお家の中で一番良い部屋に安置するものです。(仏間、床の間など)
  • お仏壇の「お扉」は、基本的には開けておくものです。閉めっぱなしにはしません。大掃除をする際などには閉めると良いでしょう。同様の理由で、お仏壇を置く場所に扉を設置する場合には、開けっ放しにすることを考慮してください。
  • 座ってお参りする際にご本尊を少し見上げる形になるような高さに置きます。(見下ろさないように。高すぎないように。)
  • お仏壇の前には、お経本を置く(経卓(きょうじょく))を置くのでスペースを確保しましょう。
  • お仏壇の中には、故人の写真や私物、予備のお線香、火消し道具などは置きません。写真などを飾りたい場合は、置くスペースを別に考慮しましょう。
  • お線香やマッチ・ライター、火消し道具などは、箱などにひとまとめにしてお仏壇の外に置くようにしましょう。(経卓の上もできるだけ避けましょう)

お仏壇を迎えて初めにすること

お仏壇(ご本尊)をお迎えして、まず最初に「入仏法要」をお勤めします。「開眼法要(供養)」とか「お性根入れ(おしょうねいれ)」とは言いません。

「ご本尊(お仏壇)をお迎えするので入仏法要をお願いします」と、日時をご相談ください。

日の良し悪し(大安や仏滅など)は関係ありません。

入仏法要のご用意

  1. 日取りをご相談下さい。
  2. お仏壇にご本尊を安置します。
  3. お飾りをします。(できる範囲で構いません)
  4. お花を仏具の花瓶にお供え下さい。
  5. お仏飯をお供え下さい。
  6. 皆さんお念珠を、それぞれご用意ください。
  7. 法要は20分ほどです。接待の心配は無用に願います。 

お飾りは、ある程度、できる範囲で構いません。

この法要の際に、お仏壇とはどういうものか、お飾りの仕方、日頃の向き合い方などもお話させていただきますのでご安心ください。

誰もが初めてのことで心配もおありでしょうが、これから少しずつ、少しずつお仏壇と向き合っていくご縁を喜んでいくのが入仏法要です。


日常すること

難しく考えることはありません。

まずはお仏壇に、ご本尊の阿弥陀如来さまに手を合わせることから始めて下さい。 

お掃除をし、日頃から手を合わせることを大切にして下さい。

 

 ▶こちら(日頃のお勤め)もご覧ください。


その他

  • 位牌(いはい)は用いず、過去帳(かこちょう)を用います。
  • お霊供膳(おりょうぐぜん)は不要です。
  • お盆の際の、送り火、迎え火や盆提灯、ナスやきゅうりで作る精霊馬なども不要です。
  • お仏壇を迎えることを他宗派では「お性根入れ(おしょうねいれ)」などと呼びますが、浄土真宗では、仏さまをお迎えするので「お入仏(おにゅうぶつ)」と言います。
  • お包みの表書きや水引など、特に決まりごとはありませんが、以下を参考にしてください。