お寺の本堂でのご法事

お寺の本堂でのご法事は、なお一層丁重に勤めるものです。

(時々、「今回の○回忌は夫婦二人だけするつもりですので、お寺で簡単にお願いします」と言われる方がいらっしゃいますが…)

本堂でのご法事は大変結構なことです。お寺に足を運ぶ、尊いご縁でもあります。

緊張する必要はありません。

かしこまる必要もありませんが、丁寧な気持ちでお参りください。

あたたかく、和やかなご法事の時間をお過ごしください。

ご法事までにすること

  1. 【日時決定】法要の日取りをお寺とご相談下さい。
  2. 【ご案内】親族、有縁の方々へお知らせします。参列の皆さんには、15~30分前に参集するようにご案内下さい。
  3. 【手配など】お斎(会食)や茶の子(志、返礼品)をご用意される場合は、その手配をします。
  4. 【再確認】一、ニ週間前に、再度ご法事の確認としてお電話頂ければ安心です。稀に予定の行き違い、勘違いもあります故…。
  5. 【お掃除】あらためてお墓、お仏壇※のお掃除をしておきましょう。
  6. 【お供えものの用意】お寺へのお参りの際は、阿弥陀如来さまへお供えものをお供えするものです(どのような形でも構いません)。可能であれば、お供えもの等は事前にお持ち下さい。事前に来寺が難しい場合は、当日でも結構です。その場合は時間に余裕をもってお預け下さい。

 

※本堂でのご法事であっても、お家のお仏壇もあらためて綺麗にしましょう。お花(色花)もお供えしましょう。


本堂での法要の注意事項

  • 本堂内は仏さまの御前です。ふるまいや服装に気をつけましょう。
  • お寺へは、時間に余裕をもって向かいましょう。定刻は、お勤めが始まる時間です。20~30分前を目安にお越しください。
  • 駐車場は10数台ほど停められますが、お墓参りの車などもあるため、できるだけ乗り合わせてお越し下さい。
  • 久しぶりにお会いする方も多くいらっしゃるかと思います。法要の開始に支障が出ますので、ご挨拶はほどほどに、雑談などは法要後にしましょう。あるいは早め早めにお越しください。
  • 法要中は姿勢を正し、私語は慎みましょう。スマートフォン、携帯電話は必ずマナーモードにしましょう。法要中、スマホで遊ぶことは決して無いように。電話にも出ません。

各自の持ちもの・服装 (参列者へもお伝え下さい)

  • お念珠 (各自必携)
  • 式章を着用 (お念珠と式章のセットが仏事の正装です)
  • お経本 (お持ちの方) 
  • お供えもの (お参りをする際はお供えをお上げしましょう)
  • 過去帳(位牌) (当日にお持ちください)
  • 写真 (任意です)
  • 平服でも構いませんが、阿弥陀如来さまに失礼のないような服装を心がけましょう。ジーパンやジャージ、タンクトップ、短パン、裸足などは失礼にあたるので避けましょう。
  • 礼服、スーツやジャケットに準ずる服装などであれば間違いありません。

ご法事当日の流れ(本堂)

  1. 【参集】ご当家は余裕をもってお寺にお越しください。20~30分前を目安に、できるだけ参列の方より早めに向かいましょう。
  2. 【ご挨拶】本堂へ上がられたら、何よりもまず阿弥陀如来さまへご挨拶しましょう。それが礼儀、マナーです。住職、親族、参列者へのあいさつや雑談はその後です。お子さん方にもきちんと教えていきましょう。
  3. 【法要の確認】当家の施主ご本人より、「どなたの何回忌をお願いします」とあらためてお伝え下さい。ご挨拶や、法要を取り仕切るのは施主の勤めです。過去帳などはその際にお預け下さい。参列者とお話されるのはこの後にしましょう。
  4. 【着席】定刻の5分前には皆さま席に着きます。
  5. よろしければその際、施主よりご挨拶下さい。
  6. 【法要】勤行、法話、御文章、お焼香。
  7. 法要終了。
  8. 【御礼のあいさつ】法要の後、施主から御礼のご挨拶をされると、より丁寧です。
  9. お寺の方で、お茶をご用意しております。人数の多い時などはお手伝い頂けると助かります。
  10. 記念撮影をされる場合、どうぞ遠慮なく本堂でお撮り下さい。家族、親族が一堂に集まる良いご縁です。
  11. 施主(ご当家)が、頃合いを見て席を立ちます。参列の皆さまへ一声かけて下さい。
  12. 法要後の流れをご案内する場合は皆さまへお知らせ下さい。
  13. 【一礼をしてから帰ります】お帰りの際は、本堂入り口にて、阿弥陀如来さまへ一礼をしてから退堂するのがマナーです。

 

 

※開式の挨拶例:「本日は父、○○の七回忌法要にご参列下さいましてありがとうございます。まもなく法要のお勤めとなります。故人を思い出しながらお焼香して頂ければ幸いです。」など

  

※御礼の挨拶: 参列の御礼、故人との思い出など。法要後のお墓参りやお斎のご案内などもご一緒に。