葬儀というのはどんな時であっても、おとずれるのは「突然」に感じるものです。
こういうお話は、できれば住職と面と向かって相談して頂きたいことですが、なかなか難しいようですので、事務的ではありますが文章に致しました。
覚える必要はありませんが、突然のことで慌てないために、是非ともご一読下さい。
ご家族の方にもご覧頂いて下さい。
葬儀の流れは、おおまかに次の通りです。
いわゆる「お葬式」だけが葬儀ではなく、臨終から還骨法要までがひとつの「葬儀」ととらえます。
※最近「家族葬」と呼ばれるものが増えてきました。
きっと、故人とお別れをしたい方もいらっしゃいます。
(自分と)付き合いがないから、という理由だけで家族葬にするのは避けましょう。自分の都合で葬儀をするものではありません。
安易な考えで「身内だけで」と決めないようにしましょう。
※まだどこのお寺にも所属していない(檀家でない)場合、必ず前もって(お元気なうちにでも)お願いを申し上げましょう。
知らないお寺に突然葬儀をお願いをするのではなく、前もって相談、お願いをしておくと安心です。
大切な方を亡くされた現実を目の前にすると、今まで変わることがないと思っていた大きな支えを失い、何もかもが虚しく思えてくるものです。
しかしながら、現実から目をそむけながら過ごしていくことは、亡き方の死を無駄にしてしまっていることになります。
葬儀というのは、亡き方が身をもって私たちに大切なことを教えてくださっている尊いご縁です。
葬儀を通して大切にすることは、
亡き方とのお別れの時間を大事にしていただくことです。
そして、「亡き方との新たな出遇い」を大事にしていただくことです。
有縁の方々とお会いして頂くことで、思い出を通して、お世話になったことの有り難さや、支えられて生かされているこの私であるという、おかげさまの心に気付かされていくものです。
葬儀は誰のためのものか。
お世話になった方々が、「亡き方のために」と集まってくださるご縁といえます。
しかしながら同時に、実は残された私たちのために、亡き方がその身をもってご用意下さった大事な大事なご縁、それが葬儀であるといえましょう。