葬儀のあとの過ごし方

大切な方がご往生をされてから、身の回りのことが一変し、葬儀を終えても慌ただしい日々が続くことかと思います。

社会的にも法律面でも様々な手続きであったり、おうちのことや、ご挨拶に走ったりと、悲しむ暇も無いかもしれません。

 

お仕事もプライベートも様々なことで忙しい現代です。

そんな慌ただしい中でも、今だからこそ大切なことは、忙しい日々から一歩身を置き、故人を偲びつつ、あらためて様々な事に思いを巡らせることではないでしょうか。

そして、お仏壇の前で心静かに手を合わせ、お念仏を称えましょう。

 

社会的、法的な手続きばかりに目を向けがちですが、お仏壇と向き合い、亡き方と向き合っていくことこそが、人として大切なことではないでしょうか。

 

お寺として思うことは、こんな時だからこそ、あらためて自分の身の置き方や行く末というものをゆっくりと内観していただきたいと考えます。


日々の過ごし方

1,お仏壇に手を合わせてお念仏申しましょう

今までお仏壇に手を合わせるご縁のなかった方もふくめて、これからは毎日、朝夕に阿弥陀如来さまに手を合わせましょう。

手を合わせ、「なまんだぶ、なまんだぶ…」と感謝のお念仏を声に出します。

2,お経本の「重誓偈」や「讃仏偈」「正信偈」などをお勤めしましょう

お渡ししましたお経本を開いてお勤めしましょう。

3,中陰の日(七日参り)にはご家族そろって勤行しましょう

初七日から二七日、三七日と続き七七日(四十九日)、そして百ヶ日までの期間の当たりの日には、家族そろってお仏壇で勤行しましょう。

お経本の正信念仏偈をお勤めします。

住職のお参りをお願いされる場合は遠慮なくご連絡下さい。

4,お盆やお彼岸には、お寺にお参りしましょう

本堂にて法要もございます。(日程はトップページに

畏まる必要はありません。私服でのお参りで結構です。

故人を偲び、お参り下さい。


葬儀のあとの備忘録(仏事)

1,お仏壇をお迎えください

まだお仏壇のないお家は、すぐにでもお仏壇、ご本尊をお迎えください。お仏壇は宗派によって違うのでご注意下さい。

別宅にお仏壇がある場合も、場合によってはお仏壇を迎える方が良いため、ご相談ください。

なお、ご本尊は正式には、西本願寺からお迎えするものです。

 ▶お仏壇をお迎えする方へ

2,過去帳をお預けください

お家の過去帳に法名を揮毫しますので、自宅にある過去帳をお寺にお持ち下さい。

浄土真宗では位牌は用いませんので、新たに位牌(本位牌、塗りの位牌)は作らないようにご注意下さい。

位牌を用いているご家庭で、過去帳に作り変える場合は、自宅にある位牌確認するため一旦すべてお預かりします。

過去帳(新品)はお寺にもいくつかあります。

3,四十九日(満中陰)法要

日取りをお寺とご相談下さい。

必ずしも当たりの日でなくても結構です。四十九日を過ぎてからでも構いません。

なお、すでに他の法事の予定が入っている場合が多いです。なかなか希望の時間でお受けすることが難しいですがご了承下さい。

 ▶法事の用意について

4,納骨について

納骨の時期に決まりはありません。 ▶納骨について

近年では、四十九日の法要を終えてから納骨をされる場合が多いようです。

四十九日法要に続けて、住職による納骨法要(お墓参り)をお願いする場合は必ず事前にお伝えください。

5,中陰壇について

中陰壇は四十九日まで用いるものです。四十九日を過ぎれば壇は片づけます。

位牌型の白木(小)は葬儀に際して仮で用いるものです。四十九日後や、過去帳揮毫後にお寺で引き取りますので、お寺にお持ち下さい。

もう一方の白木(大)は納骨の際に、お墓に安置しましょう。

6,初盆

最初に迎えるお盆を初盆(はつぼん)といいます。(新盆などとも呼びます)

定秀寺では8月12日から14日の間で、ご自宅へ初盆のお参りに伺います。日時は7月頃にご案内致します。

都合のつかない方は、8月15日に本堂で初盆法要(合同)を勤めますので、そちらにお参り下さい。

7,年忌法要(法事)

一周忌(丸1年)、三回忌(丸2年)はあっという間に迎えます。ご法事の予定をご相談ください。

四十九日の法要とほぼ同じ流れとなります。

定秀寺では毎年秋ごろに、翌年正当しているご法事の案内をお送りしています。

その他

  • 葬儀でお世話になった方には、後日きちんとお礼のご挨拶をします。
  • 仮に密葬・家族葬などでの葬儀だった場合でも、有縁の方々(親戚、お世話になった方、友人、同僚、ご近所さんなど)には、葬儀後に必ずお知らせするべきです。葬儀後にさえお知らせしないのはいかがなものかと思います。
  • 社会的、法的な手続きを確認します。