お参りの礼儀・心構え

特にご法事の時など、あらたまってお参りする際に気をつけることについてご紹介します。

初めての方は、まずここから…

  1. ご本尊へのご挨拶をきちんとしましょう…本堂(お仏壇)にお参りされたら、まず、仏さまにご挨拶しましょう。ご尊前に進み、合掌お念仏申しましょう。お帰りの際は、入り口にて阿弥陀さまに向き直り、一礼をしてから失礼するのがマナーです。▶お寺参りの作法
  2. 姿勢を正しましょう…本堂内は、阿弥陀如来さまの御前です。足を組んだり投げ出したりせず、姿勢を正してお参りください。
  3. お念珠必ず持参しましょう
  4. お念珠やお経本は大切に扱いましょう…お経本は、お釈迦さまのお言葉が書かれた大切な聖典です。

お参りの持ちもの・服装

  • お念珠を持ちましょう。
  • お持ちの方は式章を着用し、お経本も持参しましょう。
  • 仏さまへのお供えをご用意しましょう。
  • 礼服、スーツやジャケットに準ずる服装などであれば間違いありません。
  • 平服でも構いませんが、阿弥陀如来さまに失礼のないような服装を心がけましょう。ジーパン、タンクトップ、ジャージ、短パン、裸足などは控えましょう。

法要中の注意点・マナー

  • お足の悪い方は無理をせず、イスをご用意下さい。
  • 仏事は正座が基本の姿勢ですが、足が痛くなった場合は「こっそりと」足を崩して下さい。
  • 法要が始まってすぐに、お子さんやお孫さんに対して「足は崩していいのよ」と親や大人が言うものではありません。「正座でお参りすることは大切なこと」と教えていくのも仏事の大切なご縁です。
  • イスの場合は、意識して姿勢を正してお参りください。「くつろぐためのイス」ではありません。正座が基本のところを、足の悪い方、正座に慣れてない方が、お参りしやすいためにとイスをご用意しているのです。「お勤め中は背もたれにもたれない」くらい意識しましょう。
  • 本堂で足を組むのは絶対にやめてください。足を伸ばしたり、腕を組むのもご本尊へ失礼にあたります。
  • できるだけ、仏さまにお尻をむけない、足を向けないというのもマナーのひとつです。
  • 帽子や、コート、マフラー、サングラス、マスクなどの外着やかぶりものは脱いでから本堂(仏間)へ上がりましょう。 (風邪気味の方や事情がある場合はこの限りではありません)

礼儀についてもっと深めたい方は…

作法の前に礼儀

お焼香の作法や、御布施などのお包みの書き方、水引の色などを気にされる方が多いですが、そうした作法よりもまず、参拝の心構えや礼儀の方がはるかに大切です。

 

仏事における「作法」というのは、「礼儀」を目に見える形に表したものです。

 

お焼香のやり方を間違えることや、お包みの表書きというのは大した問題ではありません。

それよりも、本堂に上がり阿弥陀さまにご挨拶もせずに、足を組んでふんぞり返って談笑している方が恥ずべき姿です。

最近はそういう人が増えているような気がします…。

小さいお子さん、若い方々はそうした姿を見て、それが当たり前になっていきます。お子さんが、恥ずかしい大人の姿を真似して、恥ずかしい大人になっていきます。

 

 

まずはお参りの心構え、臨む姿勢を考えることの方が大切です。

阿弥陀如来さまにきちんとご挨拶、お礼をしてお念仏申しましょう。 

姿勢を正し、仏さまの御前であるということを忘れないようにしましょう。